■Michaels Apartment■
2人の体を青白い閃光が包んだ
マリアはマイケル腕の中でしっかり守られていた
Maria:なにが起きたの?
Michael:わからない・・
また何かが起こるのか
Maria:マイケル・・
不安を打ち消すようにマリアはマイケルの胸に抱きついた
Michael:心配するな
3年前の僕だったら何かが起きればお前から遠く離れることしか
思いつかなかった ちゃんと誓ったばかりだろ
な、僕を信じろ どんなことがあってもいっしょいるから
マイケルはマリアの髪をなでながら言った
Michael:なぁマリア・・僕から片時も離れたくない気持ちは
わかるんだけどさ、そろそろCrashdownに戻らないとまずいぞ
Maria:やだ、何時?
マリアはマイケルの体の上を乗り越えてドレスのところへ飛んでいった
Michael:痛っ
おいおい、少しは大事に扱ってくれよ
マイケルの情けない声が後ろから聞こえてきてもマリアに気にとめている
素振りはなかった
Maria:ごちゃごちゃ言っている暇はないの
あんたも早くして あぁ、もうちょっと〜
このファスナー上げてよ
あら、早いわね・・何しているの?
マリアがベッドへ戻るとマイケルはパソコンに向かって何かを調べていた
Michael:ちょっと気になることがある
みんなにはパーティのあとマックスたちに話そうと思っていたんだ
よし、Ok! Crashdownに戻ろう
プリントアウトが終わるとマイケルはマリアのドレスのファスナーを上げ
自分の方を向かせkissした
Michael:今は何も考えるな
僕たちにとって今日がなんの日か忘れるわけないよな
さぁ、行こう。主役が登場しなければパーティは始まらない
Maria:そうする
もう一つ肝心なことを忘れないでよね 結婚式の主役は花嫁よ
みんなに思いっきりお祝いしてもらわなきゃ
■Crashdown■ パーティが始まるまであと15分
マックスが時計を見ながら心配そうに言った
Max:あの2人どこへいったんだ 二人とも知っているんだろう
Isabel:ん・・ さぁ・・どうかしら
パーティを忘れることはないから、もう戻ってくるでしょ
ねぇリズ
Liz:え・えぇ、そうよね・・たぶん
Kyle:やれやれ、うわさのお騒がせカップルがやっとご登場だ
どっかで親父と誰かの声がする気がするんだけれど、どこだ?
クラッシュダウンにみんなの歓声が響いた
おめでとう!おめでとう!
Steve:この幸せ者〜あの頃から決めていたんじゃないのか
マリアっていい子だよな
Fly:だけど、もうあの制服は着せるなよ
George:真面目に学校も卒業したんだって
態度だけでかい奴じゃなかったな
Michael:スティーブ、フライ、ジョージ
みんな元気にやってたかい?
あぁなんとでも言ってくれ 僕の態度が大きいのは生まれつき
マリアが僕に夢中なのも変わらない どうだ、うらやましいだろう
Fly:よく言うよ〜
バレンティは1人の女性といっしょにカフェに入ってきた
Michael:ローリィ・・・どうして
寄り添っていたマリアが囁いた
Maria:あたしが連絡してみたの
あたし達のこと覚えていてくれるかわからなかったけれど来てほしかったの
だって彼女はあんたにとって唯一の肉親みたいな存在でしょ
Michael:マリアいつの間にそんなこと・・
ありがとう
マリアに感謝のkissをすると、周りの仲間たちから再び歓声が沸きあがった
Laurie:2人ともおめでとう
マリア連絡くれてありがとう うれしかったわ
やっぱりお祖父ちゃんにそっくりね、マイケル
Maria:認めるけれど・・その、お祖父ちゃんってとこが引っかかるわ
マリアは悪戯っぽくいった
Michael:僕は、ん・・関わらない方がいいと思って来た
僕はボビィに大金貰っちゃったしさ
Laurie:あれは元々お祖父ちゃんの財産なのよ
そんなこと気にしなくてもよかったのに
あなたが私に言ってくれたように私たちの関係がどういうものかわからないわ
でも、そんなこともういいの
あなたたちに会わなければ私は一生、病院で過ごしていたはずよ
自分はおかしいと思い込まされて・・
きっと天国のお祖父ちゃんが、私たちを引き合わせてくれたんだわ
Maria:あの2人とんでもない親族だったものね
悪巧みを暴いてやってせいせいしたわ
いいわよねぇ、プールつきの豪邸・・
Michael:僕には無理だぞ
Maria:そんなの、わかっていますぅー
微笑みながらローリィが言う
Laurie:いつでも歓迎するから、また訪ねてきてほしいわ
Maria:ほんと!行くわよ今すぐにでも
マリアは夢見るような瞳で広いデュプリー邸を想像していた
Michael:あのなぁ、少しは遠慮しろ
Maria:想像するぐらいいいでしょ
Laurie:相変わらず仲がいいわね
Maria:なんだか 退屈はしないわよ
マイケルが睨んだ
Maria:ね、ローリィちょっといい
マリアはローリィをカウンターの隅まで連れていった
Maria:ローリィ、あの時起きたこと、おぼえているわよね
マイケルのことなんだけど・・
Laurie:私の誘拐事件のこと? お祖父ちゃんの箱の中にしまったわ
私だって普通の人間から見れば違うのよ
遺伝子に欠陥があるんだもの
さっきも言ったとおり大好きだったお祖父ちゃんにそっくりなだけでマイケルはマイケルでしょ
それ以外、私には何も知る必要はないわ
彼の優しさは、あなたが何時間でも言える彼の欠点と同じくらい
よく知っているんじゃなかった?
Maria:ええ、それに騙されちゃうのよね
これで一生騙されつづけることになるのかしら?
でも、嬉しい 安心して遊びにいくわね
Liz:マリア幸せそうね
Max:マイケルもだよ あの2人いろいろあったからね
回り道していると思っていたのに近道していたのかな
Liz:そうね 私たちも同じでしょ
Max:結局、僕たちが最後になっちゃうのかな
Liz:一番先に出会ったのに、でしょ
迷ったり悩んだりして余計にはっきりわかったの
謎だらけのパズルは1人じゃ完成しないわ
みんなで助け合ってきたからここまで来られたわ
それで私たちのピースはあといくつかしら?
Max:この星に生まれたこと、君を出会ったこと、そして君を助けたこと
いつか笑って話せるといいね
Liz:マリアのブーケを貰ったわ
この意味は知っているでしょ
Kyle:イザベル、ジェシーはどうした
Isabel:大きな訴訟を抱えていたの
たぶん2.3日後には迎えに来てくれると思うわ
Kyle:そうか・・ 夫婦喧嘩でもしてカエルに変えちゃったのかと思った
Isabel:カイル!
Kyle:冗談だろぉ 周りがみんな幸せそうだからジェラシーさ
なぁイザベル、思い出さないかい?
Isabel:・・アレックスのこと
このカフェに来ると私の誕生日のときの彼のダンスを思い出すわ
プロムの前も、ここでみんな集まったわよね
忘れていないわ
ううん忘れないことにしたの ジェシーにも話したわ
カイルあなただってテスのこと思い出すと辛いでしょ
Kyle:苦い想い出だな 家族みたいに思っていたから
君は気がついていたかい
ヴァレンティ家の3人は同じブルーの瞳だった
俺は本当に家族のつもりだった・・それなのに、あんなこと・・
やめておこう、おめでたい日にする話じゃない
それより 俺、やっぱりどっか変なんだ
Isabel:変って?
Kyle:幻聴みたいに誰もしゃべっていないのに周りの声が聞こえてくるんだ
Isabel:ほんとに?
Kyle:これあの影響なのか? あれから3年・・なんの変化もなかったのに
あんまり突然だから、これがマックスのパワーの影響なのか自信ないけど
リズみたいにバチバチ来てないけど、不通の人間には起きないよな
Isabel:そう・・・あなたもなの
Kyle:イザベル 君が気にすることない 悪く考えるな 以外とクラブのお役に立てるかもしれないぞ
Isabel:カイル、優しいわね
Amy:さぁさぁ、みんな集まってちょうだい 2人のために記念撮影よ
様々な思いが交錯しながらも2人のためのパーティは続いていた
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
▼Off The Line▼
☆ 3年前
ある日の午後、エミィとバレンティはマックスの父フィリップの事務所を訪ねた
Philip:何事だい 私に相談したいことって
Valenti:その前にぜひ聞いてほしいことがある
マックスのことだ
Philip:息子のこと?
Amy:マイケルのところで暮らしているんですって
もうすぐ卒業なのに今のままでいいの
Philip:だが、マックスは家を出てまで何かを隠そうとしている
Amy:あのねぇ、子供ってそういうものなの
親の考えたレールなんてわざと外れたいのよ
あなたたちはなんでも持っていたわよね 子供以外は・・
10年前マックスとイザベルを養子にした時のこと思い出して
子供を育てるということは苦労も多いけれど楽しみのほうが多いわ
あなたはその時間までも捨てるの?
Valenti:もし仮にマックスが隠しているのが実の親のことだとしても
たぶん君は知りたいというだろう
彼らが望むなら彼らを実の親の元へ帰そうともするだろう
だがマックスにとって親と呼べるのは君とダイアンしかいないんじゃないのか
Philip:マックスはそんなことを隠していたのか・・
Valenti:いや、これは私の想像だけだ
だが、もしそうだとしたら、いつかちゃんと話してくれる日がくる
Philip:しかし、マックスの行動は不可解すぎる
わざわざ他の州にいって理由もなしになぜ強盗などした
あのマックスが・・・私には今も信じられない
Valenti:誰が見てもいい子が信じられない行動をする
理由を尋ねるとわからない、ただなんとなくとしか答えられない
仕事の経験上、私は幾度も目にしてきた
マックスはいい子だ 待ってやってくれないか
Philip:・・・・
Amy:ジム、その問題にすぐ答えは出せないでしょ
判断はフィリップたちに任せましょ
それより、そろそろ本題に入らなくちゃ
Valenti:あぁそうだった、ブロディをおぼえているか
Philip:確かUFOセンターのオーナーだったな
なにか騒動を起こして娘さんとマサチューセッツへ行ったままじゃなかったか
Valenti:あぁ、結局彼はこの町には戻らないそうだ
UFOセンターは町に売却することになるだろう
彼からの申し出で、その一部をマックス達やエミィ、私を含めたあの騒動に関係した者に
贈与したいといってきた
Amy:すごく魅力的な話よね
でも、いきなりのことよ お金持ちの考えはわからないわ
私には全然おぼえがないことでお礼もらうのも気持ち悪いし
せっかくの申し出を断るのはもったいないし、ジムと相談して
なかったものだと思って子供たちのために使ったらどうかと言うことになったの
だってあの子達に渡したら、あっという間に使っちゃって終わりよ
あの子たちのために有効に使う何かいい手段はないかしら?
Philip:うぅ・・む、そうだな
それなら奨学金として運用してはどうかね
Amy:あら、それいいわね
フィリップ、ちょうどいいじゃない
これでマックスと話す糸口もできたわよ
忠告しておくわ 子供はちゃんと親を見ているの
前から思っていたことけれど、あなたたち過保護すぎなのよ
■Michael's Apartment■ ―1週間後−
Max:マイケル、家に戻るよ
Michael:そうか お前にはその方が合っている
だけど優等生からはみ出した生活の経験も悪くはなかったろ
長い家出だったな
親父さんとはうまくやっていけそうか?
Max:こだわりはあるだろうな
父さんの知りたがっている本当のことは話せないから・・
自分にふさわしい将来を作れ、ルーレットみたいに止まるまでわからないような
生き方はするなと言われた
Michael:それ僕のことか?
マックスは笑いながら首を振った
Michael:それで卒業したらどうするつもりだ
Max:笑うなよ 医者になろうかと思う
Michael:ふぅん、笑いはしないさ
ただメスも薬も必要のないお前がどうして、そんなこと考えたのか不思議なだけだ
Max:僕が助けたことでリズに異変が起こっている
能力として備わっているだけで僕には知識がないんだ
フェニックスの病院の子供たちにだって同じようなことが起きるかもしれない
Michael:そうだったな
パワーの残留物のカドミウムXは地球には存在しない物質だ
誰にもその影響はわからない
僕らが解明するしかない
Max:そういうことだ
イザベル、リズ、マリアそしてカイルがマイケルのアパートにやってきた
Isabel:兄さん、家に戻るって聞いたわ
これで安心して私も聞いてもらえる
Max:聞いてもらえるって何をだ?
Isabel:ジェシーといっしょにボストンへ行くわ
Max:なぜ?僕らはいっしょにいるべきなんだ
Michael:イザベル、前にも話し合ったじゃないか
なにかあったとき3人いっしょじゃないと
Isabel:縛られるのは、もうたくさん
いっしょにいるから危ないってこともあるでしょ
一度もやってみたことないのになぜ離れていることが危ないなんて決めつけるの
これはジェシーにとってチャンスなの
私が理由であきらめてほしくないのよ
Max:だめだ
Isabel:兄さんに私の人生を決める権利はないでしょ
これは私の我ままなんかじゃないの
私だけじゃない、みんなを自由にしてあげる時期がきているのよ
Max:僕は誰も束縛しているつもりはない
Liz:マックス、イザベルの話をちゃんと聞いてあげて
Kyle:俺は後から引き込まれたから遠慮なしに言わせてもらうよ
いっしょにいなくたって助け合えるんじゃないか
隠れていたって危険なことは変わらないだろ
Michael:勝手なこというな
結局、狙われるのは君たちじゃない、僕たち3人なんだ
Maria:忘れているのはあんたのほうよ
もう、あんたたちだけじゃないの
Liz:マックス、あなたが医学を学ぼうとしたのはなぜだった?
今できることを探したからでしょ
イザベルにだって自分の生き方を選ぶ権利があるのよ
マイケル、あなたもそうだったはずよね
Maria:そうよ あたしと別れても平気なの
Michael:それこれとは違う問題だろ
Maria:違わない
まさか、ずっとあたしに電気代払わせるつもりじゃないでしょ
Isabel:いままでは兄さんに従がってきたわ
でも、これだけは譲れないの お願い行かせてちょうだい
うつむいて聞いていたマックスが顔をあげた
Max:イザベル、お前が結婚したときから、いつかこんな日が来ることを
覚悟していたつもりだった
お前の言うとおり僕に決める権利はないよ
Isabel:ありがとう 兄さん!
いつでも帰れるように飛行機のチケットを持っているわ
Maria:あんたも、ちゃんと考えてね
Michael:やれやれ、とばっちりがこっちに来るのか・・
Kyle:俺はユタに行ってメカ技術の学校に行こうと思う
宇宙船があそこにあったんだよな
スタートレック乗務員になるには役立つ技術だと思わないか
ん?
誰も聞いていなかった
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
□Roswell Park□ マイケルはベンチに1人で座っていた
Michael:将来か・・必要な生活費を稼ぐことくらいしか考えてなかったな
恵まれた生活なんてしたことなかったから何にも思い浮かばないや
苦笑しながら見上げた空に星が流れた
Michael:星か・・そいつに、つきあうのが僕には一番似合っているかぁ
無限に広がる宇宙
地球もAntarもその中ではちっぽけな存在
生命の源・・進化・・自分探し・・
いつの日かたどりつけるかもしれない
3ヵ月後、マイケルが選んだのはラスクルーセス大で宇宙物理学を専攻することだった
パーティが終わりCrashdownには6人の仲間たちが残った
Michael:みんな、ちょっと聞いてほしいことがあるんだ
これをみてくれ
マイケルはプリントアウトしてきた資料をみんなに見せた
Liz:これって牡羊座のフォーメーションよね
Michael:そう僕たちの星の位置を知る道標
この星がVフォーメーションを作るのは金星の位置がここに来る今月だけなのは
知っているよな
Max:あぁ前に調べた
Michael:新星が見つかった
その星が加わるとフォーメーションはVの字からからトライアングルに変わるんだ
Maria:それって、さっきのことに関係あるの?
Michael:何かの知らせなのかもしれない
Max:さっきって・・2人のときに何か起きたのか?
Michael:家に置いてあった通信機にシグナルが届いた
それが何を意味していたのかはわからない
『それには私が答えたほうがよいだろう』
後ろで誰かの声がした
Max:ラングレィ!
Isabel:テス!
Liz&Kyle:違う、テスじゃない
Liz:彼女はエバだわ
カイル、なぜあなたにはテスじゃないってわかったの
Kyle:聞こえたんだ。彼女の声が・・
Liz:結婚式のときから何か聞こえるって言っていたわよね
Kyle:あぁ、変化なのかもな
エバって誰だ?テスの妹とかなのか
マックス、お前たちの一族っていったい何人いるんだ
もしかすると俺の超能力はそのせいか・・
Maria:黙って
Langley:私がここに来た理由を聞きたくないのか
Max:君は異星人として生きることを拒絶していたはずだ
僕たちと関わることも同じことだろう
Langley:そのとおり
その忌々しい使命から逃れられるチャンスなんだ
パワー・トライアングルは100年に一度しか起きない
Michael:パワー・トライアングル?
あのフォーメーションが何かを引き起こすんだな
ピラミッドパワーのようなものか
Langley:少しは勉強したようだな
我々がこの星に来たのはここが初めてではない
遥か昔からだった
だからこそ君たちを復活させる場所として選ばれた
歴史の話はいいだろう
私の知りたいのはグラノリスがどこにあるかだ
Isabel:あれはテスが移動したときにあの場所に封印されたわ
もう破壊されているでしょ
Langley:我々の科学力を見くびってもらっては困るな
地球の岩などで壊れるものなどない
Maria:だけど、宇宙船は壊れたじゃない
ラングレィに睨まれたマリアはマイケルの後ろに隠れた
Langley:君たちもここで生きることを選択したんだろ
3年間は普通に暮らしてきたようだしな
Michael:見張っていたのか
Langley:自分では変えられない与えられた使命だから仕方なくだ
ともかく、明日の夜そこへ案内してくれ
Liz:それで何かが変わるの
それとも争いが起きるの・・・
Ava:リズ、あたしをもう1度信じてくれないかな
ここにいる誰一人今の暮らしを捨てようと思っていないでしょ
あたしだってそう。ラングレィの話を聞くまでここへ来るつもりはなかった
重苦しい沈黙を破ったのはマックスだった
Max:わかった。僕たちのすべてを知っている君を信じよう
Michael:それしかないようだな
Isabel:いやって言っても無駄よね
Langley:やっと承諾していただけたようだな
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
マイケルとマリアはアパートへ戻った
なんて長い1日だったんだろう
まるで、あたしたちの出逢った日と同じじゃない
違うのは2度と離れないって決めたこと・・
マリアはため息まじりに結婚指輪を見つめていた
Maria:マイケル・・明日何が起きるのかしら
Michael:悪いことは考えるな
不安ならお前が眠るまで見ているから・・
Maria:眠るのが怖いの
起きたら1人だったらどうすればいいの
Michael:どこにもいかないよ・・
マイケルはマリアの頬を引き寄せ真直ぐ瞳を見つめて言った
Michael:じゃ別のことを考えような
次の伝統的儀式はどこにする?
僕はここでもかまわないけど
Maria:馬鹿っ・・
あの光を見てからマイケルはマリアの傍からひと時も離れなかった
手をつなぐことも照れくさがってしなかったのに、ずっとマリアを包みこんでいた
マイケルは絶対あたしを1人になんてしない
マイケルの腕の中でマリアの不安が少しだけ薄まった
=To be continued=